06. eスポーツとは?PR事例からeスポーツが若者に大人気の理由を徹底解説!!

公開日:2025.01.16

更新日:2025.01.17

企業ごとに三者三様のプロモーション課題(以下、PR)に対して、”eスポーツを活用したPR”という視点で、実はあまり知られていないPRへの効果的な取り組み「eスポーツPR」について解説していきます!!


目次

eスポーツとは?

eスポーツPRとは?

eスポーツPRのメリット

eスポーツPRのデメリット

eスポーツPRの活用例

eスポーツPRの事例

eスポーツPRの相場

最後に


eスポーツとは?

eスポーツとは?

eスポーツとは、コンピュータゲームやビデオゲームを競技として行うスポーツ活動を指します。eスポーツは従来のスポーツと同様に競技性や熱狂的なファンベースを持ちつつ、デジタル時代ならではの魅力を備えた新しいスポーツの形といえます。最近では、オリンピック委員会(IOC)によるビデオゲームを正式種目とした「オリンピックeスポーツゲームズ」が2025年のサウジアラビアで開催予定であるという発表が話題となりました。

日本のeスポーツ市場の課題と成長の可能性

世界のeスポーツ市場は、2021年時点で約2500億円に達し、2014年から2021年の7年間で市場規模が850%も拡大するという驚異的な成長を遂げています。しかし、日本国内の市場シェアはわずか0.5%にとどまり、国際市場に比べて非常に小さい規模です。

一方、世界のゲーム市場規模が約30兆円であり、日本のゲーム市場規模も約2兆円に達していることを考えると、日本のゲーム業界全体は大きな存在感を持っています。この点からも、eスポーツ市場には未開拓の成長余地が大いにあると言えます。

さらに、データによると、日本のZ世代はゲーム主要国の中でもゲームへのエンゲージメントが非常に高く、ゲーム関連消費額も大きい※1ことがわかっています。このような背景は、日本のeスポーツ市場が今後飛躍的に発展する可能性を強く示唆しています。

※1 令和3年度コンテンツ海外展開促進事業(Z世代におけるeスポーツおよびゲーム空間における広告価値の検証事業)に関する報告書 経済産業省より参照

この急成長中のeスポーツ市場を、PRにどう活用できるのでしょうか?

 

eスポーツPRとは?

eスポーツPRとは?

eスポーツPRとは、「熱狂的なファンの獲得」や「Z世代を中心とした認知拡大」を目指し、スポーツの持つ活気や、ファン同士の交流を活かした新しい時代のPR手法を指します。
eスポーツの世界のファン数は約2億人、日本国内でも776万人に達しており、その70%以上がZ世代で占められています。それに対しリアルスポーツ、特にサッカーや野球のファンは高齢化が進んでおり、6割超が40代以上となっている現状があります。そのため、Z世代にアプローチすることで、自社の商品・サービスのファン層を若返らせたい、ブランドの将来性を向上させたいと考える企業にはピッタリのPRと言えます。

eスポーツPRの活用例

・来場者4万人超の大型ゲームイベントの協賛
→展示ブースや出演者のレビューによるPR等
・日本トップクラスの実力を誇るeスポーツチームのスポンサード
→ユニフォームへのロゴ刻印、配信者による配信画面へのロゴ掲載、プロ選手によるSNS告知等

eスポーツとは、eスポーツPRとは何かご理解いただけたでしょうか?次章以降では、eスポーツPRのメリットデメリットを紹介します!

 

eスポーツPRのメリット

”eスポーツPR”を実施することで、企業は具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。eスポーツPRを実施するメリットとして、以下が挙げられます。

 

①新規市場開拓・顧客獲得

eスポーツを活用したPRを実施することで、多くの露出機会を持つことができます。従来のリアルスポーツでファンに対して提供できるのは、競技場やその中継の2つに限られてしまいます。しかし、eスポーツでは、ファンへの提供コンテンツがリアルスポーツのような競技の場面に加え、オンラインでのライブ配信やゲーム実況などの媒体でもアプローチできるため、幅広い顧客に対して認知度を向上させることが可能です。

②高いエンゲージメントを持つ顧客の獲得

大会/イベントの協賛やプロのスポンサードを行うなどのPRを実施することで、高いエンゲージメントを持つ顧客を獲得することができます。ある調査によると、Z世代の約8割がスポンサー商品を積極的に調査または、購入しました。また、購入した商品の他者への推奨率も全世代の中でトップクラスです。このように、自分が応援する“界隈”に関連する商品に対して熱意を持つファン層がPR活動を強力に後押しするような高いエンゲージメントを持つ顧客を獲得することができます。

※赤字部分は、令和3年度コンテンツ海外展開促進事業(Z世代におけるeスポーツおよびゲーム空間における広告価値の検証事業)に関する報告書 経済産業省より参照

③幅広い業種に対応可能

eスポーツと相性の良い業種は多岐にわたります。IT、食品、家具といった自宅で使う商品を扱う業界は、配信者やプロゲーマーの日常に密接しており、親和性が高いといえます。また、教育、交通、不動産などブランドイメージを重視する業界では、プロeスポーツチームとのコラボを通じて、若年層を中心としたブランドイメージの向上を図ることができます。

 

PR手法協賛経験企業業態
プロチームへの協賛株式会社AXISIT
京浜急行電鉄株式会社交通・不動産・レジャー
学校法人岩崎学園教育
株式会社イトーキ家具メーカー
大規模イベントへの協賛株式会社nosh食品メーカー
株式会社サイコムコンピューターメーカー

eスポーツPRのデメリット

①幅広い世代へのアプローチが難しい

eスポーツを活用したPRを実施するデメリットの一つとして、幅広い世代への大規模な訴求が難しいことが挙げられるでしょう。これは当然のことですが、Z世代を中心としたeスポーツのファンに届くPRはeスポーツを知らない層や、高齢者層には届きにくいです。幅広い世代へのアプローチが必要な場合には、eスポーツによるPRだけでなく複合的な施策が必要になります。eスポーツPRは若年層への訴求がメインとなることは忘れてはいけません。

②短期的な効果にとどまりやすい

大規模なeスポーツによるPRにおいて、中心となるのはやはり大会やゲームイベントになりやすいです。これによりピーク時の注目度は非常に高くなりますが、イベント終了後にはその熱が冷めやすい傾向があります。eスポーツPRを活用する際には、事前のSNSキャンペーンや、大会中の実体験を含む施策、大会後にコミュニティに定着するようなeスポーツの特性を活かした戦略を練る必要があります。

 


eスポーツPRの活用例

eスポーツPRのメリットとデメリットを説明しましたので、次に具体的な活用例についてご紹介させていただきます。

 

PR例1

業種:家具メーカー

PR課題:製品やコンセプトなどの理解度が低く、「ブランド理解」を向上させたい

PRパターン:大規模ゲームイベントの協賛。出演者の製品の利用、司会者による商品紹介、会場内に企業ブース出展、イベント公式SNSでの告知、来場者へクーポンサンプリング出展ブースにて製品を直接体験。会場とSNSの両軸で話題を呼び、製品の認知度向上に大きく貢献。

PR例2

業種:嗜好品メーカー

PR課題:国内に店舗がないため、商品のブランド認知度が向上していなかった。

PRパターン:持ち運びシーシャ「TARLESS NEXT」販促のため、プロeスポーツチームVARREL所属のプロゲーマーマゴ/MAGOを起用してPR配信を実施。生配信に加え、配信の切り抜き動画を制作・タイアップ後にクーポンを発行し新規顧客を獲得した。

選手の率直なPRがファンからも好評で、コメント欄やSNSでは「試しに買ってみた!」という声が多く見られた。

 

eスポーツPRの事例

1.株式会社ナッシュ×第一回配信者ハイパーゲーム大会

 

▼大会グッズとのコラボキャンペーンを実施、グッズの総売り上げが9,000万円を超える▼

▼出演者による食レポを実施し商品への興味関心を高める▼

日本最大級の配信ストリーマーイベント「加藤純一presents配信者ハイパーゲーム大会」において、株式会社ナッシュから販売されている宅配弁当『nosh』のPR施策を実施しました。当日は約2万人の来場者と約20万人(同時接続数)のオンライン配信視聴者に向けて、オン/オフライン両軸で全6施策を実施し、商材の魅力を発信しました。商品紹介~食レポ(商品体験)を一連で行ったことにより、オンライン視聴勢からも「ナッシュうまいんだ」「おいしそう」といった肯定的なリアクションを獲得し、興味関心を高めました。

2.株式会社WIBLY×第二回配信者ハイパーゲーム大会

▼出展ブースにて、来場者が”AIMchair”を体験する様子▼

▼大型ゲームイベントの協賛で、ブランド理解促進に貢献!▼

大型ゲームイベント「第二回配信者ハイパーゲーム大会」にて、出演者の製品使用、ブース出展で商品をリアルに体験できるPRを実施。白熱する対戦シーンや勝利の瞬間に出演者が使用することで強い存在感を放ち、認知度向上に繋がりました。また、出展ブースでは製品の魅力や開発背景を直接伝えることで、興味喚起につながる成功事例となりました。

 

eスポーツPRの相場

ここまで、企業がeスポーツによるPRを導入すべき理由について、お分かりいただけたかと思います。ではeスポーツによるPRの相場は、どのくらいなのでしょう。

一般的なPR相場は以下の通りです。

PR手法費用相場
配信者・プロ選手等による配信PR40万円~
eスポーツチームへのスポンサード70万円~
大型ゲームイベント協賛150万円~

 

DONUTS PROMOTIONの場合

PR手法費用相場
配信者・プロ選手等による配信PR30万円~
eスポーツチームへのスポンサード50万円~
大型ゲームイベント協賛100万円~

弊社は相場より安価で、企業ごとのご予算やニーズに合わせたオーダーメイドのご提案をさせていただきます。自社媒体を通した横断的なPRが可能なため、効果的な戦略設計が実現できます。

最後に

いかがでしたでしょうか?eスポーツPRについて、理解を深めていただけていたら幸いです。

ぜひ、この機会にeスポーツPRの導入をご検討ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。