「インフルエンサーに依頼したのに、思ったより成果が出なかった」。マーケティング担当者からこの言葉を聞くたびに、同じ疑問が浮かぶ。施策の中身ではなく、タイミングを間違えていただけではないか、と。
インフルエンサーマーケティングは万能ではない。しかし、「自社の商品やサービスが今どのフェーズにあるか」を正しく把握し、そのフェーズに合った施策を選べば、再現性の高い成果を出せる手法でもある。
この記事では、商品・サービスの成長段階を6つのフェーズに分け、各フェーズで取るべき施策・選ぶべきインフルエンサー・活用すべき媒体を、実際のブランド事例とともに解説する。「なぜあのブランドは短期間で売れたのか」という問いへの答えも、フェーズという視点から見ると鮮明になる。
1,021億円
日本市場規模(2025年予測)
2029年には1,645億円予測
約4%
マイクロインフルエンサーの
エンゲージメント率
60.8%
Z世代のインフルエンサー
影響率
約80%
施策の効果を
実感した企業
45%
PR投稿から商品を
購入した経験がある割合
出典:市場規模=サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ|エンゲージメント率=HypeAuditor調べ|Z世代影響率=リンクアンドパートナーズ調べ|施策効果実感=hoticemedia調べ|購買経験=THECOO調べ(各データはShopify「インフルエンサーマーケティング統計データ」より引用)
- 日本市場規模:1,021億円(2025年予測、2029年には1,645億円予測)
- マイクロインフルエンサーのエンゲージメント率:約4%(メガ比約4倍)
- Z世代の60.8%がインフルエンサーから影響を受けると回答
- インフルエンサー施策で効果を実感した企業:約80%
- PR投稿から商品を購入したことがある割合:45%(10〜30代は約50%以上)
- フェーズは6段階:発売前 → 立ち上げ → 認知拡大 → 購買転換 → ファン化 → ターゲット拡張
この記事の目次
- インフルエンサーマーケティングは「フェーズ」で打ち手が変わる
- 【フェーズ0:発売前】発売日に”SNSが盛り上がっている状態”を作る仕込み術
- 【フェーズ1:立ち上げ期】認知ゼロからの口コミ生成——ギフティング×マイクロ大量起用
- 【フェーズ2:認知拡大期】「知る人ぞ知る」から抜け出す——大型インフルエンサー活用
- 【フェーズ3:購買転換期】「知ってるけど買ってない」壁を崩す——ライブコマースの使い方
- 【フェーズ4:ファン化・ロイヤリティ期】一見客をブランドの語り部にする
- 【フェーズ5:ターゲット拡張期】次の客層を獲りに行く
- フェーズ別に選ぶべき媒体・プラットフォーム早見表
- まとめ+FAQ
- DONUTS PROMOTIONに相談するとどう変わるのか
インフルエンサーマーケティングは「フェーズ」で打ち手が変わる
インフルエンサーマーケティングで成果が出ない企業の多くは、施策の質ではなく「フェーズの読み違い」が原因だ。認知ゼロの商品にメガインフルエンサーを投入しても、フォロワーは「誰も使っていない商品」を買わない。逆に認知が十分ある商品でギフティングを続けても、購買には繋がらない。
同じインフルエンサー施策でも「刺さるフェーズ」「刺さらないフェーズ」がある
たとえば、あるコスメブランドが人気YouTuberに商品PRを依頼したとする。投稿は数十万再生を記録したが、売上はほとんど動かなかった。なぜか。フォロワーはそのブランドを初めて知ったが、「口コミが少ない」「レビューが見当たらない」という状態では、購買の判断材料が揃わないからだ。
インフルエンサー施策は「どれを選ぶか」より「いつ使うか」のほうが結果を左右するケースが多い。フェーズを誤ると、予算を消化しても認知も購買も積み上がらない、という最悪の結果を招く。
6つのフェーズと推奨施策・KPIの対応マップ
| フェーズ | 状態 | 推奨施策 | 主なKPI |
|---|---|---|---|
| フェーズ0:発売前(仕込み期) | 世の中にまだ存在しない | インフルエンサーへの先行提供・限定イベント招待 | 投稿解禁後の初動投稿数・リーチ数 |
| フェーズ1:立ち上げ期 | 認知がほぼゼロ | ギフティング・マイクロインフルエンサー大量起用 | 投稿件数・口コミ生成数・エンゲージメント数 |
| フェーズ2:認知拡大期 | 知る人ぞ知る状態 | メガ〜マクロインフルエンサー起用・TikTok拡散設計 | リーチ数・インプレッション・UGC発生件数 |
| フェーズ3:購買転換期 | 認知はあるが売れない | ライブコマース・長尺体験動画・イベントサンプリング | CVR・購買件数・ライブ視聴からの購買率 |
| フェーズ4:ファン化・ロイヤリティ期 | 買ってもらえるがリピートしない | ブランドアンバサダー・コミュニティ構築・UGC促進 | リピート率・UGC投稿数・LTV |
| フェーズ5:ターゲット拡張期 | 既存層に頭打ち感がある | 新ターゲット層向けインフルエンサーへの人選切り替え | 新規顧客比率・新ターゲット層リーチ数 |
この6段階を意識するだけで、「なぜ今の施策が効かないのか」が見えてくる。以降、各フェーズを実際のブランド事例とともに深堀りする。
【フェーズ0:発売前】発売日に”SNSが盛り上がっている状態”を作る仕込み術
「発売日に投稿を出したのに、全然バズらなかった」。この経験をしたことがある人は多いはずだ。発売日に初めてSNSで話題になっても、ほとんどの人はその情報を素通りする。発売前フェーズの正解は、発売日に「すでにSNSが温まっている状態」を作っておくことだ。
発売前にインフルエンサーに先行体験させる理由
発売前の施策として有効なのが、インフルエンサーへの先行提供と限定イベントへの招待だ。目的は2つある。
ひとつは、投稿の質を上げること。商品を実際に使い込んだインフルエンサーが投稿する内容は、当日受け取って即投稿するものとは熱量が違う。「なぜこれが良いのか」という具体的な言語化が生まれ、フォロワーに刺さる投稿になりやすい。
もうひとつは、投稿解禁日に複数の投稿を集中させること。複数のインフルエンサーから同日に投稿が上がると、「SNS上でみんなが話している」という印象が生まれる。一人の大きな投稿より、複数人が一斉に投稿するほうが「口コミが広まっている感」を演出できる。
先行提供のタイミングは、発売2〜3週間前が目安だ。投稿解禁日を発売日に設定し、それまでの期間で十分な体験と写真・動画撮影をしてもらう。
仕込み期の事例①:健康コーポレーション「どろあわわ」がリニューアル前にインフルエンサーを限定イベントへ招待した理由
健康コーポレーション「どろあわわ」/リニューアル×限定イベント招待
泥洗顔料「どろあわわ」のリニューアルに際して、インフルエンサーを商品発表前の限定イベントに招待。ブランドの世界観やリニューアルの背景を直接伝えることで、投稿の解像度が上がった。「成分がこう変わった」「使い心地がここが違う」という具体的な比較が投稿に織り込まれ、フォロワーが「買い替えたくなる」コンテンツが生まれた。
出典:Letro「CVR 145%改善、どろあわわのクチコミ施策」(健康コーポレーション株式会社)
仕込み期の事例②:おやつカンパニー「BODY STAR」がフィットネス系インフルエンサーへの先行提供で発売日ジャックを実現した方法
おやつカンパニー「BODY STAR」/フィットネス系先行提供×発売日ジャック
高タンパク大豆スナック「BODY STAR」では、発売前にフィットネスや筋トレ、ヨガなど健康意識の高いインフルエンサーへ先行サンプルを提供。ポイントはターゲットの解像度を上げたインフルエンサー選定だ。発売日には、ターゲット層が普段フォローしているインフルエンサーたちのタイムラインに「BODY STAR」の投稿が並ぶ状態が作られた。単体の大型投稿よりも購買意欲を高めやすい「タイムラインジャック」の好例だ。
出典:find model「お菓子編 Instagramキャンペーン・プロモーション成功事例まとめ」
インフルエンサー個人への先行提供だけでは作れない「信頼感」——メディアタイアップ型PR発表会の活用
インフルエンサーへの先行提供は「生の声」を量産できる一方、知名度ゼロのブランドでは「誰でも書ける感想」と受け取られやすい。ここに公式メディアを巻き込んだPR発表会を組み合わせると、「この雑誌が取り上げたブランドだ」という信頼性が加わり、フォロワーが投稿を目にしたときの受け取られ方が変わる。
具体的には、女性誌の公認インフルエンサーや読者モデルを複数名アサインし、発売前に体験発表会へ招待する方法がある。有名モデルが登場するPR発表会はそれ自体がコンテンツになり、参加したインフルエンサーが発売解禁日に一斉投稿することで「メディア×インフルエンサー×SNS」の三層構造で話題化を設計できる。単独のインフルエンサー施策と比べ、投稿の質・ブランディング効果・初動の拡散数がすべて底上げされる傾向がある。
Ray・andGIRL公認インフルエンサーを起用したメディアタイアップ型PR発表会
発売前の先行体験施策で成否を分けるのは、ターゲット解像度の高いインフルエンサーを短期間で複数キャスティングできるかどうかだ。DONUTS PROMOTIONでは、提携6,000万人超のインフルエンサーネットワークと独自の選定ツール(フォロワー属性・エンゲージメント率・拡散力を事前確認)を活用し、商品ジャンルとターゲット層に合ったインフルエンサーを効率的に提案している。
さらに、DONUTS出版事業部が運営する女性誌Ray(20代女性向け)・andGIRL(30代女性向け)の公認インフルエンサーや読者モデルを起用したPR発表会の企画・運営も一体で対応可能だ。メディアのブランド信頼性とインフルエンサーの拡散力を組み合わせることで、「個人の口コミ」だけでは作れない厚みのある話題化を発売前から設計できる。
発売前のPR発表会・インフルエンサー仕込みを相談したい
Ray・andGIRL公認インフルエンサーを活用したPR発表会の設計から、ターゲット属性に合ったギフティング候補の提案まで対応します。
発売前施策を相談する【フェーズ1:立ち上げ期】認知ゼロからの口コミ生成——ギフティング×マイクロ大量起用が正解だった
「とにかく誰にも知られていない。広告予算はないが、まずSNSで話題を作りたい」。この状況のブランドにとって、最もコスパの高い施策がギフティング×マイクロインフルエンサーの大量起用だ。認知ゼロのブランドに必要なのは、一人の大きな声ではなく、多くの「普通の人」が語ってくれる状態を作ることにある。
ギフティングとは?仕組みと費用・PR表記の義務(ステマ規制)
ギフティングとは、インフルエンサーに商品を無償で提供し、使用感や感想をSNSで投稿してもらうマーケティング手法だ。有償のPR依頼と異なり、投稿の保証はないため、インフルエンサーが本当に気に入った場合のみ投稿が生まれる。その分、投稿内容はより自然で信頼性が高くなりやすい。
費用感は商品原価のみとなるケースが多く、予算が限られた立ち上げ期に向いている。ただし、2023年10月に施行されたステルスマーケティング規制(景品表示法)により、商品提供を受けた場合でもPR表記は必須だ。「PR」「広告」「提供:〇〇社」などの明示なしに投稿することは景品表示法違反となる。ギフティングを実施する際は、インフルエンサーへの事前説明と表記ルールの徹底が不可欠だ。
マイクロインフルエンサーを「大量に」起用することで何が起きるのか
マイクロインフルエンサー(フォロワー1万〜10万人規模)のエンゲージメント率は平均約4%と、メガインフルエンサーの約1%と比較して約4倍高い。フォロワーとの距離が近く、「この人が勧めているなら信用できる」という心理が働きやすいからだ。
出典:HypeAuditor調べ(Shopify「インフルエンサーマーケティング統計データ」)
さらに、マイクロを10人起用するより100人起用したほうが、「口コミが広まっている感」が格段に増す。消費者は複数の投稿を目にすることで「みんなが話題にしている」と感じ、興味から購買への心理的ハードルが下がる。
注意点は運用コストだ。大量起用する場合、投稿スケジュールの管理・下書きチェック・投稿後のインサイト回収などの業務が膨大になる。事前にフロー整備か管理ツールの活用を検討しておきたい。
立ち上げ期の事例①:セザンヌ化粧品が100名ギフティングで90名の投稿を生んだ方法
セザンヌ化粧品/100名ギフティング→90名投稿(回収率90%)
新商品発表会に参加したインフルエンサー100名に商品をギフティングし、90名がInstagramに投稿(回収率90%)。成功の背景には、発表会という「体験の場」があったことがある。ブランドの世界観や商品の使い方を丁寧に伝えたことで投稿意欲が高まった。1本の大型投稿より、90本の等身大レビューのほうが、ブランドへの信頼醸成に効くケースがある。
出典:メディアレーダー「化粧品・美容向けインフルエンサーマーケティング事例」
立ち上げ期の事例②:elf Cosmeticsがマイクロインフルエンサーを育成してブランドを急成長させた戦略
elf Cosmetics(米)/マイクロ層数百人を継続育成してブランドを急成長させた戦略
米国発のプチプラコスメブランド「elf Cosmetics」は、フォロワー数百〜数千規模のマイクロインフルエンサーを数百人単位で育成・起用し続ける戦略でブランドを確立した。注目した指標は「リーチ数」ではなく「エンゲージメント率」。大きなメディア予算なしに「若い女性の間で知られているブランド」へと成長し、インフルエンサーマーケティングの優良事例として各国のマーケティングメディアで紹介されている。
出典:elf Cosmeticsのインフルエンサー戦略は複数のマーケティング専門メディアで紹介されている公知の事例です(HubSpot, Sprout Social等)。ER等の具体的数値は各社調査による推計値です。
札幌・沖縄コレクションを活用したZ世代向けギフティング設計
立ち上げ期のギフティングで最も難しいのは「通常では連絡すら取れないタレントへのアクセス」と「複数の芸能事務所・インフルエンサーへの個別交渉コスト」だ。DONUTS PROMOTIONでは、自社主催の大型イベント(札幌コレクション・沖縄コレクション)を活用したギフティングが可能で、Z世代に今大人気のインフルエンサーから人気モデル・人気アイドルまでを一度に対象にできる。複数事務所との個別交渉が不要でDONUTSとのやり取りだけで完結し、費用は1名あたり7,000円以下〜と、通常の個別キャスティングと比べてコストを大幅に抑えられる。
加えて、Z世代モデルメディア「美少女図鑑」のPRメニュー(ギフティングプランなど)も活用可能だ。美少女図鑑はZ世代女性へのリーチに特化した自社メディアであり、媒体掲載と同時にインフルエンサーへのギフティングを組み合わせることで、「信頼性のある媒体に取り上げられた商品」として口コミが広がりやすくなる。ギフティング数の確保と口コミの質向上を同時に実現できる点が、一般的なキャスティングサービスにはない強みだ。
ギフティング×イベント協賛で立ち上げ期の口コミを量産したい
札幌コレクション・沖縄コレクションを活用したギフティング設計(1名7,000円以下〜)から、美少女図鑑PRメニューの活用まで。DONUTS PROMOTIONに相談できます。
ギフティング施策を相談する【フェーズ2:認知拡大期】「知る人ぞ知る」から抜け出す——一気に波を作る大型インフルエンサー活用
「フォロワーが多いインフルエンサーに頼んだのに、思ったほど拡散しなかった」。認知拡大期でよくある失敗だ。認知拡大フェーズで成否を分けるのは、インフルエンサーのフォロワー数ではなく、「どんな設計で話題を作るか」にある。一定の口コミが積み上がったら、次は一気にリーチを拡大する段階だ。
フォロワー規模別インフルエンサーの特徴と認知拡大に向く条件
| 規模 | フォロワー数 | エンゲージメント率の目安 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| ナノ | 〜1万人 | 2.53%(5,000人未満) | 超ニッチ層へのリーチ・ギフティング |
| マイクロ | 1万〜10万人 | 約4% | 立ち上げ期の口コミ生成・ファン層育成 |
| マクロ | 10万〜100万人 | 約2〜3% | 認知拡大・購買転換の橋渡し |
| メガ | 100万人超 | 約1% | 大規模リーチ・ブランドイメージの確立 |
出典:HypeAuditor調べ(Shopify「インフルエンサーマーケティング統計データ」)
認知拡大期には、マクロ〜メガインフルエンサーへのシフトが有効だ。ただし、エンゲージメント率が下がる分、「コンテンツの設計」で補う必要がある。視聴者が「シェアしたくなる」「コメントしたくなる」仕掛けを作れるかどうかが、単なるPR投稿との違いを生む。
TikTok・Instagram・YouTubeで「バズらせる設計」の違い
TikTokは認知拡大フェーズで最も機動力が高い。フォロワー以外にも大量リーチできるアルゴリズムを活かし、「見てしまう動画」を設計することが重要だ。トレンドの音楽・エフェクト・チャレンジ形式との組み合わせで、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の連鎖が起きやすい。
Instagramはブランドイメージの統一に向く。複数のインフルエンサーが同じ世界観で投稿することで、「このブランドはこういうもの」という認識を形成しやすい。Reels・Stories・フィードを組み合わせた多層的なアプローチが効果的だ。
YouTubeは長尺コンテンツによる「丁寧な説明」に強い。認知拡大よりも購買転換に寄った役割を担うことが多いが、インフルエンサー企画動画の形式で高再生数を狙える。
認知拡大期の事例①:KATEリップモンスターがTikTok ARエフェクトで口紅市場シェア50%を取った戦略
KATE「リップモンスター」/TikTok ARエフェクト×Spark Ads→シェア50%超
カネボウ化粧品のKATEは、唇にリップカラーを試せるオリジナルARエフェクトを開発。TikTokクリエイターを起用してエフェクト使用動画を投稿してもらい、Spark Adsでブーストした。「このエフェクト使ってみたい」という心理が連鎖し、一般ユーザーによる関連動画が約1,600本投稿、エフェクト利用体験約27万5,000回、動画総再生回数約460万回を記録。発売1週間でセルフメイク口紅市場シェア50%超、4ヶ月で累計出荷100万本を突破した。
出典:TikTok for Business ケーススタディ(カネボウ化粧品)
認知拡大期の事例②:GUが複数YouTuberの「コーデ対決」企画でUGCを連鎖させた方法
GU(ジーユー)/「1万円コーデ対決」で再生数104万回超・UGCが連鎖
複数のYouTuberを起用した「1万円コーデ対決」動画企画を実施。GUのアイテムを使って誰がおしゃれなコーディネートを作れるかという企画形式で、再生数104万回超・高評価2.8万件を記録した。施策の本質は「視聴者が自分でもやってみたくなる」という参加意欲の設計だ。「1万円でこんなコーデができるなら自分でもやってみよう」という動機が生まれ、視聴者が自発的に同じGUアイテムを使ったコーデをSNSに投稿するUGCの連鎖が起きた。インフルエンサーの投稿がゴールではなく、起点となって一般ユーザーの投稿が広がる設計——これが認知拡大期の理想的な施策モデルだ。
雑誌タイアップ×大型イベント×ライブ配信の立体PR設計
認知拡大期で他社と差がつくのは「キャスティング力の幅」だ。一般的なインフルエンサーマーケ会社は「インフルエンサーの手配」に留まるが、DONUTSは自社でイベント・雑誌・ライブ配信アプリを運営する媒体社でもある。これにより、インフルエンサー個人への依頼にとどまらず、札幌コレクションのような大型イベントへの協賛・Ray / andGIRLなどの雑誌タイアップ・ミクチャのライブ配信と連動した「立体PR設計」が可能だ。
例えば「TikTokでメガインフルエンサーによる投稿を起点に波を作り、同時期にRayで特集タイアップを打ち、札幌コレクション会場でサンプリングする」といった、メディア横断のパッケージ提案ができる点が媒体社であるDONUTSならではの強みだ。
インフルエンサー単体ではなく、メディアを絡めた認知拡大設計を相談したい
インフルエンサー選定の精度向上から、雑誌・イベント・ライブ配信を組み合わせた立体PR設計まで対応できます。
認知拡大施策を相談する【フェーズ3:購買転換期】「知ってるけど買ってない」壁を崩す——ライブコマースと詳細レビューの使い方
「SNSのリーチは伸びている。インプレッションも悪くない。でも売上がついてこない」。これは認知拡大フェーズが成功している証拠だが、次にやるべき施策はまったく別のものだ。認知と購買の間には「知っているけど買う理由がない」という壁が存在する。この壁を崩すには、ライブコマースと詳細体験コンテンツが有効だ。
「知ってるけど買わない」理由とインフルエンサーができること
認知はあるのに購買に繋がらない主な理由は3つある。①使い方や使用シーンのイメージが湧かない、②他の選択肢との違いが分からない、③「本当に良いのか」という不安が残っている。
インフルエンサーによる詳細なレビュー動画やライブコマースは、この3つの不安を同時に解消できる。「実際の人が使っているところを見せる」「質問にリアルタイムで答える」「他製品との比較をリアルに話す」——これは広告クリエイティブには難しい表現だ。
PR投稿から商品を購入した経験がある割合は全体で45%、10〜30代では各世代50〜51%に達する。購買転換期においてインフルエンサーは「最後の一押し」の役割を担う。
出典:THECOO株式会社調べ(Shopify「インフルエンサーマーケティング統計データ」)
ライブコマースが購買転換に効く理由(NTTコムリサーチデータ)
ライブコマース(ライブ配信での商品販売)は、購買転換フェーズで最も直接的な効果を持つ施策の一つだ。NTTコムリサーチの調査では、ライブコマース視聴者の54.8%が実際に商品を購入しているというデータがある。テレビショッピングの購買率よりも高い水準だ。
理由はシンプルだ。ライブ中はコメントで質問ができ、インフルエンサーがリアルタイムで答える。「自分の肌に合いますか」「他の色との違いは」といった個別の疑問が解消された瞬間に購買ボタンを押せる環境は、通常の動画広告にはない購買促進力がある。
購買転換期の事例①:ユニクロが年間視聴者1,000万人のライブ配信で購買率を高めた「説明者」モデル
ユニクロは実店舗の販売員がライブ配信に出演するスタイルを常設化し、年間累計視聴者数1,000万人を突破した。注目すべきは「インフルエンサーを使わない」という選択だ。販売員が登場することで、「この商品を一番よく知っている専門家が説明してくれる」という信頼が生まれる。視聴者からのコメントに直接答えるスタイルが、サイズ感・素材感・コーデ相談といった購買直前の疑問を解消し、購買率を高めている。
「インフルエンサー=有名人」という発想から離れ、「視聴者の疑問を解消できる人を配置する」という設計が購買転換期の本質だ。
購買転換期の事例③:ABC-MARTが店舗ライブ配信でコメントQ&Aを組み込み購買意欲を高めた方法
ABC-MARTは新商品発売に合わせ、人気インフルエンサーが実際の店舗からライブ配信する施策を実施した。店舗内でNIKEの新商品を紹介しながら、視聴者からのコメントにリアルタイムで回答する形式だ。「このシューズは幅広の人でも大丈夫?」「スキニーパンツに合いますか?」こうした購買直前の具体的な疑問が、ライブ中にその場で解消される。「コメントに答えてもらえた」という体験がそのまま購買の決め手になるケースも多い。
ミクチャを活用したライブコマース×イベントサンプリング設計
ライブコマースで成果を出すには、インフルエンサー選定から配信設計・告知・アーカイブ活用まで一貫した設計が必要だ。DONUTSは自社でライブ配信アプリ「ミクチャ(MixChannel)」を運営しており、ライブコマース運営のノウハウを自社内に持っている。インフルエンサーキャスティング・Instagram告知・ライブ配信・アーカイブ動画化のフロー全体を一社でコーディネートできるため、複数業者の調整コストがかからない。
また、札幌コレクション・沖縄コレクションなどの大型イベント会場でのサンプリングと組み合わせることで、「オフラインで実際に触れて体験 → ライブコマースやSNSで購買決断」という購買転換の流れを設計できる。
ライブコマース・イベントサンプリングで「知ってるけど買わない壁」を崩したい
ミクチャを活用したライブ配信設計から、大型イベントでのサンプリング企画まで、購買転換に特化した施策をご提案します。
購買転換施策を相談する【フェーズ4:ファン化・ロイヤリティ期】一見客をブランドの語り部にする——アンバサダー×コミュニティ設計
「新規は取れるようになった。でもリピートしてくれない。SNSを見ても誰も自分から投稿してくれない」。ファン化フェーズで必要なのは、インフルエンサーへの依頼をやめることではなく、インフルエンサーとの関係性の質を変えることだ。単発PRから長期パートナーシップへ——この転換がロイヤリティを育てる鍵になる。
インフルエンサーとブランドアンバサダーの違いと使い分け
| 項目 | インフルエンサー(単発PR) | ブランドアンバサダー(長期パートナー) |
|---|---|---|
| 契約期間 | 1投稿〜数回 | 数ヶ月〜年単位 |
| 投稿の動機 | 報酬・商品提供 | ブランドへの共感・愛着 |
| 発信内容 | 企業側が設定したポイントを中心に | ブランドの世界観と自身の言葉が融合 |
| フォロワーへの信頼度 | 「PR投稿」として認識されやすい | 「本当に好きなんだ」という信頼が生まれやすい |
| 主な用途 | 認知拡大・購買転換 | ブランドイメージ形成・ファン層育成 |
ファン化期の事例①:サッポロビール「黒ラベル」がUGCを二次利用してブランドイメージを設計した方法
サッポロビール「黒ラベル」/インフルエンサー投稿を広告・LPにUGCとして二次利用
複数のインフルエンサーをInstagramで起用した後、投稿を一過性のPRで終わらせず、広告クリエイティブやキャンペーンLPのコンテンツとして二次利用した。「大人に乾杯」というブランドメッセージに合う投稿を複数の接点で継続して見せることで、ブランドイメージが蓄積。「インフルエンサー施策がUGCを育て、UGCがブランドイメージを形成する」という理想的な循環を実現した。
出典:日経クロストレンド「サッポロ インフルエンサーマーケで従来と違う見込み顧客獲得へ」
ファン化期の事例②:カゴメ「&KAGOME」ファンコミュニティでコアユーザーを商品共創パートナーに変えた戦略
カゴメ「&KAGOME」/ファンコミュニティでコアユーザーを商品共創パートナーに
カゴメは「&KAGOME」というファンコミュニティを構築し、コアファンを単なる消費者ではなく商品開発の参加者として巻き込んでいる。コミュニティメンバーは新商品のモニター・レシピ投稿・アンケート回答などに参加し、ブランドへの帰属意識が高まる。「自分が意見を出した商品」を友人に勧めるファンの言葉は広告コピーよりも熱量がある。インフルエンサーを使うだけでなく、既存顧客の中から「熱量の高いファン」を見つけてコミュニティに組み込むことで、PRコストをかけずに口コミが生まれる状態が作られた。
ファン化期の事例③:カルビー「じゃがり校」がファンと毎年1商品を共同開発する仕組みを作った理由
カルビー「じゃがり校」/ファンと毎年1商品を共同開発する仕組みを作った理由
カルビーは「それいけ!じゃがり校」という会員制ファンサイトを運営し、毎年ファンと新商品1本を共同開発するプロジェクトを実施している。このプロジェクトが成立する理由は「参加者が広告塔になる」という構造だ。自分が1年かけて関わった商品の発売日は、誰に頼まれなくてもSNSで報告したくなる。ファン化フェーズの到達点は「インフルエンサーに頼まなくてもブランドが語られる状態」を作ること。コミュニティ設計はそのための費用対効果の高い投資になりうる。
広告モデルのタレント起用——「顔のあるブランド」が長期ファンを生む
ブランドのファン化フェーズで有効なもう一つの戦略が、インフルエンサーではなくタレント・俳優・アイドルを「広告モデル」として起用することだ。インフルエンサーがコンテンツで商品を紹介する存在なら、広告モデルはブランドそのものの顔になる存在だ。
「この人が使っているブランド」という認識が積み重なることで、ファンのブランドへの帰属意識が生まれやすい。特にアイドルや俳優のファン層は熱量が高く、推しが使っているという理由でブランドのリピーターになるケースは少なくない。起用するタレントのイメージとブランドの世界観が一致することが、長期的なファン化に効く。
インフルエンサー・IP・アイドルとのコラボ商品開発——「推し活消費」をブランドに取り込む
「推し活」消費が一般化した現代では、単なる広告起用にとどまらず、インフルエンサー・IP・アイドルとのコラボ商品開発が強力なファン化施策になりうる。コラボ限定商品は「自分が応援している人が関わった」という付加価値が生まれ、通常商品と比べてSNSでの言及率が高くなる。
コラボ商品の設計で重要なのは「双方のファンが得をする設計」だ。ブランドはインフルエンサー・アイドルのファン層に新規リーチでき、インフルエンサー側は自分の名前がついた商品というコンテンツを得られる。「限定・数量限定・コラボ先の選択眼の良さ」がUGCを誘発し、発売日の話題化に繋がりやすい。
大型イベント協賛×タレントキャスティングによるファン化設計
ファン化フェーズでDONUTSが強みを発揮するのは「キャスティングの幅の広さ」だ。インフルエンサーに限らず、タレント・アイドル・IPキャラクターまでをワンストップでキャスティングできる体制を持つ。広告モデルとして起用したいタレントへの交渉から、コラボ商品の企画支援まで一気通貫で対応可能だ。
また、自社主催の札幌コレクション・沖縄コレクション・NIG FESなどの大型イベントに協賛することで、商品を実際に手に取ってもらえるサンプリング体験と、インフルエンサー・アイドルのSNS発信が連動したUGC生成が同時に起きる。Ray・andGIRLのメディアタイアップは、ブランドイメージを丁寧に積み上げる長期的なファン化戦略に向いている。
ブランドアンバサダー・タレント起用・コラボ商品開発を相談したい
インフルエンサーからタレント・アイドルまでのキャスティング、コラボ企画設計、大型イベント協賛によるファン育成まで対応できます。
ブランドアンバサダー・コラボ施策を相談する【フェーズ5:ターゲット拡張期】ブランドが成熟したら次の客層を獲りに行く——既存商品で新規層を開拓する
「既存のお客様には売れている。でも若い世代には全然刺さっていない。インフルエンサーを変えればいいのか?」。この問いへの答えは「変えるだけでは足りない」だ。ターゲット拡張期では、インフルエンサーの選定基準だけでなく、訴求メッセージと使う媒体ごと変える必要がある。
なぜ「同じ施策」が新しいターゲット層に刺さらないのか
これまでのターゲット層向けに最適化された施策は、別のターゲット層には届かない。理由はシンプルで、フォローするインフルエンサー・使うSNS・刺さるコンテンツ形式が、年代・ライフスタイル・価値観によってまったく異なるからだ。
Z世代の60.8%がインフルエンサーから影響を受けると回答している一方、彼らに届くルートとコンテンツ形式は既存ターゲットとは異なる。ターゲット拡張期には、以下の3点を一から設計し直す必要がある。
出典:株式会社リンクアンドパートナーズ調べ(Shopify「インフルエンサーマーケティング統計データ」)
- 起用インフルエンサー:新ターゲット層が実際にフォローしている人物を選ぶ
- 訴求メッセージ:既存層向けの「安心・信頼・実績」から、新層に刺さる「新鮮さ・楽しさ・コスパ・共感」へシフトする
- 活用媒体:新ターゲット層が日常的に使っているプラットフォームを選ぶ
ターゲット拡張期の事例①:アサヒビールがHIKAKINを起用して「ビールを飲まない若年層」に届いた理由
アサヒビール×HIKAKIN/非ビール層の若年層に「楽しさ」起点でリーチ
普段ビールをほとんど飲まない若年層をターゲットに、YouTubeで圧倒的な影響力を持つHIKAKINを起用。「美味しさ」「大人の時間」という既存ユーザー向けの訴求を捨て、HIKAKINが持つ「楽しさ」「エンターテインメント」のイメージを借りてビールに「楽しい飲み物」という新しい文脈を付与した。ターゲット拡張期の本質は「新しいターゲット層の言語で話せるインフルエンサーを探すこと」にある。
ターゲット拡張期の事例②:ロート製薬が「肌ラボ」の信頼資産を活かしながら世代別新ブランドへ展開した戦略
ロート製薬「肌ラボ」/信頼資産を活かしながら世代別新ブランドでターゲット拡張
ドラッグストアで定番のスキンケアブランド「肌ラボ」を展開するロート製薬は、Z世代〜40代まで幅広い年齢層を取り込むため複数の新ブランドを展開した。注目すべきは「肌ラボ」を無理に若年層に当てはめるのではなく、新しいターゲット層には新しいブランドを作り、それぞれに異なるインフルエンサーを起用する設計だ。「製薬会社が本気で作ったスキンケア」という肌ラボの信頼性を基盤に、各ターゲット層が共感できる顔(インフルエンサー)と言語(コンテンツ)を使い分けてターゲット拡張を実現した。
市場イノベーション型ターゲット拡張——「まだ市場にいない人」を取りに行く
ターゲット拡張の最も大胆な形は、既存市場の外に出ることだ。「自社商品のユーザーではない属性の集団」に、共通する課題や文化的文脈から切り口を変えてアプローチすることで、競合が争っていない新しい市場ポジションを得られる可能性がある。ニッチに見えても、その市場が急成長中であれば、早期参入のメリットは大きい。
eスポーツ・ゲーマー市場——2025年200億円規模、健康意識が高い「新しい消費者像」
「ゲーマー」のイメージはここ数年で大きく変わった。かつての「インドア・不健康・コアな趣味」というステレオタイプは崩れ、eスポーツは2023年に市場規模146.85億円(前年比117%)を記録し、2025年には200億円規模への成長が予測されている。ゲーム配信を「視聴する」だけの層も急増しており、eスポーツ界隈はいまや一般的なライフスタイルの一部だ。
注目すべきはゲーマーの消費特性だ。調査によれば、ゲーマーの58.9%がエナジードリンクの飲用経験があり、集中力・パフォーマンス向上への意識が高い層が多い。目の健康・栄養補給・長時間の座位環境など、ゲーマー特有の身体的課題は複数存在し、その課題を解決できる商品カテゴリにとって、ゲーマー市場は参入価値のある優先度の高いターゲット層だ。
ロート製薬×プロeスポーツチームREJECT/「目薬×ゲーマー」の親和性を活かしたスポンサー戦略
ロート製薬は2023年、国内トッププロeスポーツチーム「REJECT」のオフィシャルスポンサーに就任した。起用商品は目薬「ロートジー」。長時間プレイで目を酷使するゲーマーというターゲットと、「目の疲れ・乾き」に効く目薬というプロダクトの相性は自明だ。スポンサーシップを通じてREJECTの選手・ファンへダイレクトにリーチし、「ゲーマーが使う目薬」というブランドポジションを獲得。既存ユーザーへのリピート訴求ではなく、ゲーマーという新規市場への参入という明確な拡張戦略だ。
サントリーZONe×ゲーマー文化/「eカルチャー専用エナジードリンク」として新ジャンルを定義
サントリーが展開するエナジードリンク「ZONe」は「DIGITAL PERFORMANCE ENERGY for e-culture」というコンセプトを掲げ、ゲーマー・eスポーツ・デジタルカルチャー好きに特化したポジショニングで展開している。初期はβ版として数量限定でリリースし、ゲームライクな体験型プロモーションでファンを巻き込んだ。競合が多い一般エナジードリンク市場で争うのではなく、「eカルチャーの飲み物」という独自ジャンルを定義することで、ゲーマーコミュニティの中でのブランド支持を確立した。
OPENREC.tvを起点にしたゲーマー市場開拓と立体アプローチ
ゲーマー・eスポーツ市場へのターゲット拡張を検討するなら、DONUTSが運営するOPENREC.tv(ゲーム・eスポーツ特化型配信プラットフォーム)は、ゲーマーへの直接アプローチが可能な自社媒体だ。ゲーム配信者(ストリーマー)をインフルエンサーとして起用したタイアップ企画や、OPENREC内での広告出稿により、ゲーマーコミュニティ固有の文化を壊さない形でブランドを浸透させることができる。
また、Z世代全般へのターゲット拡張では、ライブ配信アプリ「ミクチャ(MixChannel)」や女性向けモデルメディア「美少女図鑑」など、DONUTSが運営する各自社媒体をターゲット属性に応じて使い分けることができる。インフルエンサーキャスティングとメディア出稿を組み合わせた立体的なアプローチが可能だ。
ゲーマー・eスポーツ市場や新ターゲット層への拡張施策を相談したい
OPENREC.tvを活用したゲーマー向け施策から、ミクチャ・美少女図鑑などを組み合わせたZ世代へのターゲット拡張まで対応できます。
新市場・ゲーマー向け施策を相談するフェーズ別に選ぶべき媒体・プラットフォーム早見表
各フェーズで有効な施策を把握したら、次は「どの媒体で実施するか」を決める必要がある。媒体ごとに強みと弱みが異なり、フェーズとのミスマッチが成果に直結する。
| 媒体 | 向いているフェーズ | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| TikTok | フェーズ0〜3 | 先行認知・認知拡大・購買転換 | フォロワー外リーチが強力。UGC連鎖が起きやすい |
| フェーズ1〜4 | 口コミ・ブランドイメージ・ファン化 | 世界観の統一・保存・アーカイブに強い | |
| YouTube | フェーズ2〜3 | 認知拡大・購買転換 | 長尺・詳細説明。検索経由での流入も期待できる |
| ライブ配信(TikTok Live等) | フェーズ3〜4 | 購買転換・ファン化 | リアルタイム双方向性が購買の背中を押す |
| リアルイベント | フェーズ0・3〜5 | 体験・サンプリング・ブランディング | オフライン体験がオンライン拡散のトリガーになる |
TikTok——認知拡大〜購買転換まで最もコスパ高い媒体
TikTokは「フォロワー以外にも大量リーチできる」という点で、他の媒体と一線を画す。認知ゼロのブランドでも、コンテンツの質次第でバイラル拡散が起きるため、フェーズ0〜2の仕込みと認知拡大に特に有効だ。加えてSpark Adsを活用することで、インフルエンサーの有機投稿を広告として増幅させることができ、KATEリップモンスターのように認知拡大から購買転換まで連続した成果を出すことも可能だ。
Instagram——ブランドイメージ構築とファン化に強い
Instagramはビジュアルの世界観が強く、フィード・Reels・Storiesを組み合わせた多層的なコミュニケーションに向いている。一度投稿した質の高いコンテンツが保存・シェアされ続けるため、ブランドイメージの蓄積に適している。ファン化フェーズでは、アンバサダーとの長期的な発信によってブランドの「顔」が形成されやすい。
YouTube——長尺で購買後押しする「検索型」購買転換に向く
YouTubeは「比較検討しているユーザーが見る」媒体だ。「〇〇 レビュー」「〇〇 使ってみた」といった検索ニーズと親和性が高く、購買直前の背中押しに効果的な場面が多い。インフルエンサーの企画動画(コーデ対決・〇〇選など)は認知拡大にも使えるが、詳細レビュー形式は購買転換に特に強い。
ライブ配信・リアルイベント——フェーズ3〜4で威力を発揮するリアルタイム接点
ライブ配信(TikTok Live・Instagram Live)は「今この瞬間に買いたい」という購買意欲を最大化できる。コメントへのリアルタイム回答と、配信中限定のキャンペーンを組み合わせることで、視聴者の購買判断を促進できる。リアルイベントは、商品の体験価値を直接届けられる唯一の接点であり、体験した人が発信者になるUGC生成のトリガーとしても機能する。
【まとめ+FAQ】フェーズを正しく見極めれば、インフルエンサー施策は成果が出やすくなる
インフルエンサーマーケティングの成否は、施策の巧拙よりも「フェーズとの一致」で決まるケースが多い。インフルエンサーマーケティングの効果を実感した企業は約80%に達するという調査結果もある。適切なフェーズに適切な施策を当てることができれば、インフルエンサーマーケティングは再現性の高い手法だ。
出典:hoticemediaの調査(Shopify「インフルエンサーマーケティング統計データ」)
- フェーズ0(発売前):インフルエンサーへの先行体験で「発売日の初速」を設計する
- フェーズ1(立ち上げ期):ギフティング×マイクロ大量起用で「口コミの量」を信頼に変える
- フェーズ2(認知拡大期):参加型コンテンツ設計でUGCを連鎖させ、一気に波を作る
- フェーズ3(購買転換期):ライブコマース×詳細レビューで「知ってるけど買わない壁」を崩す
- フェーズ4(ファン化期):アンバサダー×コミュニティでリピーターをブランドの語り部に育てる
- フェーズ5(ターゲット拡張期):インフルエンサーを人選し直し、新しい客層の言語で話す
Q:どのフェーズから始めるべきですか?
まず自社の現状を把握することが先決だ。「SNS上でブランド名が検索されているか」「口コミ投稿が自然発生しているか」「認知はあるのに購買が少ないのか」——これらの問いに答えることで、今いるフェーズが見えてくる。認知がほぼゼロならフェーズ1から、認知はあるが売上が伸びないならフェーズ3から始めるのが基本だ。
Q:マイクロインフルエンサーとメガインフルエンサー、どちらが効果的ですか?
目的によって異なる。マイクロ(フォロワー1万〜10万人)はエンゲージメント率が約4%と高く、口コミ生成・ファン育成に向く。メガ(フォロワー100万人超)はリーチが大きく、認知拡大に向く。立ち上げ期はマイクロ大量起用、認知拡大期はマクロ〜メガへのシフトが定石だ。どちらが「良い」という話ではなく、「今のフェーズに合っているか」が判断基準になる。
Q:ギフティングと有償PR依頼はどう使い分ければいいですか?
ギフティングは「商品を実際に好きになってもらい、自然な言葉で投稿してもらう」施策で、投稿の保証はない。有償PR(報酬支払い)は投稿の保証が得られ、訴求ポイントの指定もできる。立ち上げ期には自然な口コミを量産したいためギフティングが有効なことが多く、認知拡大・購買転換期には訴求の一貫性が求められるため有償PRが向く。なお、どちらの形式でも2023年10月施行のステマ規制によりPR表記は必須だ。
Q:認知は取れているのに購買に繋がらない場合、何を変えるべきですか?
フェーズ3の購買転換施策に移行するタイミングだ。投稿形式を「短尺の認知訴求」から「長尺の詳細レビュー」や「ライブコマース」へシフトし、視聴者の疑問を解消する機会を作ることが重要だ。「なぜ買わないのか」をユーザーインタビューや購買直前の離脱箇所から仮説立てし、それを解消できるインフルエンサー施策を設計するとよい。
Q:インフルエンサーマーケティングの効果測定はどのKPIで行えばいいですか?
フェーズによってKPIが変わる。フェーズ0〜1は「投稿件数・UGC数・エンゲージメント数」、フェーズ2は「リーチ数・インプレッション・UGC発生件数」、フェーズ3は「CVR・購買件数・ライブ視聴からの購買率」、フェーズ4は「リピート率・LTV・UGC投稿数」が主要指標だ。売上だけで全フェーズを評価すると、立ち上げ期の口コミ生成施策が「効果なし」と誤判断されるケースがある。フェーズに応じた指標設計が重要だ。
DONUTS PROMOTIONに相談するとどう変わるのか
インフルエンサーマーケティングは、日本市場規模が2025年に1,021億円(予測)、2029年には1,645億円への成長が予測される領域だ。市場が拡大するほど、「正しいフェーズに正しい施策を当てられるか」という実行精度の差が、ブランドの命運を分ける。
出典:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ(Shopify「インフルエンサーマーケティング統計データ」)
DONUTS PROMOTIONには、インフルエンサーマーケティングをフェーズ横断で支援できる3つの強みがある。
① インフルエンサーネットワークと選定精度
提携インフルエンサーを含む6,000万人超のネットワークと、エンゲージメント率・拡散力・フォロワー属性を事前確認できる独自選定ツールにより、「誰を選ぶか」の精度が変わる。
② Z世代インサイトとメディア連携の一気通貫
ミクチャ・OPENREC・Ray・美少女図鑑など自社メディアを保有しているため、Z世代と日常的に接するリアルタイムのインサイトを持ちながら、インフルエンサー起用とメディア露出を組み合わせた統合施策が設計できる。
札幌コレクション・沖縄コレクション・NIG FESなどの大型イベント主催からサンプリング・動画制作・ライブコマースまで、広告代理店を経由せず一本化して依頼できる。オフラインの体験とオンラインのインフルエンサー施策を連動させることで、各フェーズの成果を最大化できる。