公開日:2024.08.16
更新日:2025.01.17
昨今、広告の媒体数が格段に増え、街中でもネット上でも広告を目にしない日はありません。広告にはテレビのCMをはじめ、電車の中吊り広告、オンラインゲームのアプリ内広告などがありますが、実は雑誌にも広告が紛れ込んでいます。時代がデジタルにシフトしつつも、雑誌に根強い読者がいることは、未だ数々の雑誌が絶版にならずに販売し続けていることからも明らかです。
そこで今回は、雑誌に掲載する「雑誌広告」について解説していきます!
目次
・さいごに
雑誌広告とは?
雑誌広告とは、雑誌の誌面または裏表紙などに掲載される広告のことです。雑誌はテレビ、新聞、ラジオと並ぶ4大マスメディアと呼ばれており、最近ではオンラインで読むことができるサブスクリプションサービスが展開されているほか、雑誌を定期購入している根強い読者がいることが特徴です。そのため、他のマスメディアに引けを取らない絶大な影響力があり、広告の効果も見込めると言うことができます。2019年に実施されたビデオリサーチによる調査では、雑誌広告に目を留める読者は全体の約半分という統計も出ています。
ブランドや商品のターゲット層と親和性が高い雑誌に広告を出稿することで、ブランドや商品の認知拡大だけでなく、さらなる売上拡大やブランディング強化に繋がる効率的な広告パターンなのです👀
雑誌広告の種類
このように高い影響力を持つ雑誌広告ですが、主に3つの掲載パターンがあります。
誌面 純広告

誌面における純広告は、企業で用意したコンテンツを掲載するというシンプルな広告パターンです。タイアップと異なり、ブランドイメージや商材の訴求を行う形が多く、認知拡大やブランディング強化などの課題と最も相性が良い雑誌広告パターンであると言えます。また、企業側が掲載する画像や文言を一から用意するため、企業側にかかる工数が一番大きいと言えます。
タイアップ広告(記事広告)

タイアップ広告(記事広告)は、文章優位の記事型広告です。パッと見てインパクトを与える純広告と比較し、タイアップ広告は文章を読むことでブランドや製品のイメージを深めていくパターンを取るのが特徴です。「認知拡大に留まらず、ブランドの雰囲気や製品の使い心地を的確に知ってほしい!」と考える企業担当者におすすめの方法です。タイアップ広告では、雑誌編集部が商品を撮影して画像のみ掲載する場合と、起用モデルに商品を使用してもらう場合があり、掲載する文章は編集部中心に考えていくことが多いです。そのため、一見商材訴求ではなく”雑誌の一企画”として読まれることが多く、「広告感」を抑えてさりげなく企業イメージを伝えたい企業にもおすすめです。
SNS連動広告

雑誌といえば誌面ですが、最近では専用のWeb媒体を持つ雑誌は少なくありません。そういった場合、SNSでの広告を打ち出すことも可能です。雑誌にもよりますが、SNSでのPRと併せて誌面掲載も行うことができる連動企画も行うことができる場合があります。「雑誌を購読する読者にも、雑誌は購読しないけれどSNSでトレンドをチェックする若者にも、情報を届けたい…!」という企業担当者におすすめです。
雑誌広告のメリット
雑誌広告のパターンについて説明してきました。次に、雑誌広告を実施するメリットについてご紹介していきます!
①ターゲット層への直接訴求
雑誌はターゲットのペルソナが明確に絞られていることが、ほとんどです。「男女両方から”いいね!”って言われたい女子大生」(Ray)「自分らしいオシャレを楽しんでいる女子」(Zipper)「アラサーになっても、仕事ができても、結婚しても、キラキラしたいガールな大人たち」(andGIRL)などです。つまり、ブランドや商品のターゲットとリンクした雑誌を選ぶことにより、ターゲット層へのダイレクトな訴求が可能になります。
②企業の幅広い課題にアプローチ
雑誌広告は、認知拡大やブランディング強化、採用課題、売上拡大、など企業の幅広い課題にアプローチできます。企業は解決したいPR課題によって、ターゲット層とリンクした雑誌選び、出稿パターン、見せ方を慎重に選定する必要があります。売上拡大が狙いたい場合は、商材訴求をメインにした純広告、採用に課題を抱える場合は、採用したい層をターゲットとした雑誌での企業訪問企画のタイアップ記事などです。
③雑誌の知名度による信頼性向上
知名度の高い雑誌に広告出稿する場合、雑誌の知名度を借りて信用性を高めることができます。また、モデルを起用したタイアップ広告の場合は、「○○ちゃん(モデル)が使ってるから私も欲しい!」という発想になりやすく、効果的にブランドの信頼性を強化することができます。
④見込み効果が高く、効率的
街中における屋外広告や電車の中づり広告と異なり、雑誌広告の最大の特徴は読者層が限定的かつ定量的であるということです。広告を打ち出す前の段階で購読する読者のペルソナや、購読者数の推移がわかるため、見込み効果が立ちやすく、効率的に効果を上げられることができます。
⑤反復性が高い
雑誌広告のもう一つの特徴として、閲覧/接触回数の多さが挙げられます。雑誌は、購読者によって一定期間保存され期間をおいて複数回閲覧されることが多く、一回の広告出稿に対しての接触回数が他の広告媒体と比較して圧倒的に多くなります。美容院やサロンなどに置かれることも多いため、購読した本人に限らず、多くの層に半永久的に届けることができるでしょう。
雑誌広告のデメリット
雑誌広告のメリットをご紹介しましたが、反対に雑誌広告を出稿するデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?雑誌広告のデメリットは以下になります。
①ある程度の費用と工数がかかる
広告を他社媒体に出稿するため、当然ですがある程度の費用が発生します。また、出稿するパターンによっては企業側の工数もかかってきます。しかし、おさえておきたいのは4大マスメディアのなかで雑誌広告は群を抜いて低価格であるということです。余談ですが、マスコミ4媒体において広告出稿費用が最も高いのは新聞。その次にテレビ、雑誌、ラジオと続きます。購読者や届く層の幅広さによって、値段が大幅に異なっていることが見て取れます。
②世代や年齢を絞らない広い層へのアプローチが難しい
先ほども記述した通り、雑誌広告の特徴はターゲット層が限定されている点です。そのため、ターゲット層が絞られている商材やキャンペーン、ブランドと相性が良い反面、「老若男女問わず幅広い層に届けたい!」と感じている企業は別の出稿方法を検討した方がいいかもしれません。
③効果測定が難しい
雑誌広告ならではのデメリットとして、効果測定ができない点が挙げられます。どのような読者に届き、いつからいつまで雑誌が購読され、出稿した広告に関心を持たれたかどうかを測る手段は残念ながらありません。そのため、効果測定が困難で出稿した後を追うことができません。
④時間がかかる
雑誌は、出稿する企業だけでなく多くの企業やモデルなどの出演者、編集部など様々な領域の元でなりっています。そのため、出稿する記事や写真を各部署が確認して回すための調整時間の確保が必須です。他の媒体も調整に時間がかかることがほとんどですが、雑誌は準備を開始してから読者のもとに届くまでの時間が比較的長いと言えるでしょう。
雑誌広告の掲載例
ここまで説明してきたように、雑誌広告では広告を出稿する雑誌のペルソナと自社のターゲット層を一致させることが重要なポイントとなります。
自社のターゲット層と、一致する雑誌のイメージがつかない方は以下を参考にしてみてください。
掲載例1
業種;美容品メーカー
ターゲット層;美容意識の高い20~30代女性
PR課題;ブランドの認知はあるものの、女性向けにリリースした商品の売上に伸び悩んでいる。
掲載パターン;専属モデルによる使用レポート、SNSでの拡散数に応じた読者プレゼント企画を実施。SNSでのリーチ数が50万impを超え、商品の認知拡大と売上拡大を実現。ブランドの看板商品となった。
掲載例2
業種;人材系企業
ターゲット層;大学生/第二新卒の就活生
PR課題;応募者数が減少傾向にあり、就活生の採用応募者数を増やしたい。
掲載パターン;専属モデルが実際に企業を訪問し、社員インタビューと社内の様子をレポート。「こんな会社で働けたらな…」という読者の理想を引き出し、”若者女性が憧れる企業”というブランディングに成功。
雑誌広告の相場
ここでは、雑誌広告の相場をご紹介していきます。当然ですが、雑誌の知名度や出稿範囲によって費用は大きく変わってきます。知名度が高く、リーチ数が高ければ高いほど費用は高くなります。細かい料金設定がされている場合が多いですが、ある程度のリーチ数を狙う場合、出稿費用は150万円~250万円の範囲内になることが多いでしょう。ちなみに、新聞広告は300万円~5000万円、地上波テレビ広告は200万円~という場合が多いようです。
参考:雑誌広告ドットコム
さいごに
ここまで、雑誌広告について詳しく説明してきました。いかがでしたでしょうか?雑誌広告についてより理解していただけていたら幸いです。
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